[Blender]Mantaflow


次期のバージョンから、流体機能がMantaflowという、新しいものに置き換わる。
そのMantaflowを、現行のblender(2.79)に組み込んだものを使うことが出来る。

↓ダウンロード
Blender Mantaflow Builds v2.79

Mantaflowは煙と液体を表現する事が出来る。
この記事で説明するのは液体。

使い方

●流体の計算エリアを作る。
Cubeを追加。このCubeの内側を流体の計算範囲にする。
流体タブへ移動し、Fluid(Mantaflow)ボタンを押す。

↓Domainを選択する。

↓Domain TypeをLiquid(液体)にする。

●液体の発生源を作る。
作業がし辛いので、一時的にドメインをワイヤ表示にしておく。

Monkeyを追加し、大きさを調整し、適当に配置。
流体タブ、Fluid(Mantaflow)ボタンを押す。
Flowを選択する。
Flow TypeはLiquid(液体)を選択する。
Flow behaviorはInflowにする。

●一旦ファイルを保存する。
File→Saveで、任意の場所に保存する。
保存したblenderのファイルと同じ場所に、
流体の計算結果が保存される。

※なので、一度保存しないと流体の計算が出来ない。

●流体の計算を行う
ワイヤ表示にしたドメインをSolid表示に戻す。

現在がスタートフレームである事を確認して、
Play Animationボタンを押す。

デフォルト設定のままなら、
低解像度(32)で流体計算が行われるはず。

計算終了後、Fluid Cache→Current cache to bakeボタンを押す。
※これをせずにタイムスライダーを動かしてしまうと、
 計算結果が消えてしまう事がある。

●流体の解像度を上げる。
Domainに設定したCubeを選択する。
Physicsタブ → Fluid Quality → Resolutionの数値を64に設定する。
※グレーアウトして編集できない場合は、
 Fluid Cache→Free All Bakesボタンを押す。

●再び流体の計算を行う
現在がスタートフレームである事を確認して、
Play Animationボタンを押す。

流体の解像度が上がり、液体らしさが出てきた。
※流体の解像度を上げると、計算時間が長くなる。

※初回と変わらない場合
手動で直接流体キャッシュを削除する。
blenderファイルを保存した場所に、
”blendcache_ファイル名”というフォルダが出来ているので、
その中身を削除する。

●流体と衝突するオブジェクトを設置する。
もうひとつMonkeyを追加する。
位置と大きさを調整し、流体の発生源の下に配置する。
Physicsタブ → Fluid (Mantaflow)ボタンを押す。
Effectorを選択する。
Effector typeをCollisionにする。

●再び流体の計算を行う
スタートフレームに移動し、Play animationボタンを押す。
スザンヌ(Monkey)が流体に影響しているのが確認できる。

※計算結果がおかしいとき
一度ドメインとInflowのみで計算を最後まで終わらせる。
そうすると、正常に計算してくれる様になった。

流体計算を途中で止め、最終フレームまで、
一度も計算を終わらせていないと不安定になる気がする。

●流体の発生を途中で止めたい場合
流体の発生にキーを打つことができる。

Inflowに設定したオブジェクトを選択する。
タイムスライダーを流体の発生を止めたい1フレーム前に移動する。
Enableのチェックボックスを右クリックし、Insert keyframeを選択する。
1フレーム後に移動し、チェックボックスをオフにし、Insert keyframeを選択する。

●メモ
解像度を上げた流体の計算はとても時間が掛かるので、
寝る前や、出かける前に計算をしておくと良い。

長時間の流体計算の場合は、PlayAnimationボタンで行うより、
Bakeボタンで行ったほうが良い。

PlayAnimationボタンで流体計算が完了した後に
Current cache to bakeボタンを押し忘れて、
タイムスライダを動かして計算結果を消してしまうミスを防げる。

参考動画
Blender 2.79 Tutorial – MantaFlow Liquids – Fluid simulation – current status

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[Blender]Mantaflow」への3件のフィードバック

  1. ピンバック: [Blender]Mantaflow_02 | NG録

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